弔問客への対応 一般葬と家族葬との違いについて!

弔問客は広義と狭義の意味がある。

この記事は、こういう人が執筆しています!

弔問客とは、広義には、お通夜や葬儀に参列し、または、訃報を耳にして、お通夜の前や、葬儀のあとに、故人の元へ哀悼の意を伝えに訪問する人のことを指します。

狭義には、広義の弔問客から、お通夜や葬儀に参列する参列者を除いた、お通夜の前や、葬儀のあとに、弔意を伝えるために訪問する人のみを指します。

英語で弔問客は、mournerといいます。英語のmournerの意味は、故人の葬儀に参列する親類や友人の意味です。葬儀への参列者という意味で使われます。上記の弔問客のいずれとも異なります。

英語圏では、キリスト教式葬儀が多いので、葬儀後に故人の位牌のあるご遺族の自宅に、いわゆるお線香をあげにいくといった弔問形式は、存在していません。

英語圏の方と一緒に、故人の位牌のある遺族のご自宅に、お線香をあげに行く場合は、仏教ならではの、弔問スタイルであることを、説明する必要があります。

またお線香のあげかたや、ご挨拶の仕方も事前に説明する必要があります。

一般葬における弔問客と喪主としての対応の注意点

ここでの弔問客は、広義の弔問客=お通夜や葬儀に参列し、または、訃報を耳にして、お通夜の前や、葬儀のあとに、故人の元へ哀悼の意を伝えに訪問する人を指します。

親族以外の一般の方も、お通夜前に訃報を聞いて駆けつけるのは、もちろん、お通夜や葬儀に参列し、葬儀後に、故人の位牌のある家に、弔意を伝えに、訪問します。

喪主としての弔問客への挨拶

お通夜や葬儀の際に、参列した弔問客ご一同様に、向けて喪主としてご挨拶する場面があります。

葬儀会場での司会(葬儀サービス会社の社員の場合がほとんどです!)の案内とともに。その場面が来たら、喪主として、会場内の参列してくださった方全員に向けて、挨拶します。

「私は、故人の長男で喪主を務めさせて頂いております。本日は、お忙しい中、故人のために、お集まりくださいまして、誠にありがとうございます。

このように、たくさんの方々にお見送りいただき、故人もさぞかし喜んでいることと存じます。

生前にご厚情を頂いた皆様に対して、心より御礼申し上げます。」

と定番の挨拶の仕方があります。暗記しなくとも、紙に書いたものを読み上げても支障ないです。

個々の弔問客へのお礼の言葉

弔問客の弔意を受けて、喪主として、弔問して頂いたことに対して、謝意を伝えます。

「この度は、お忙しいさなか、故人のために、お越しいただいて、恐縮です。」
など、わざわざ時間を作って、来てくれたことに、故人に代わり、謝意を伝えさせていただくという趣旨を述べるのが、一般的です。

弔問客へのおもてなしのお菓子

弔問客は、お通夜の場合に、着の身着のまま駆けつけるという言葉があるように、万難を排して、訪問してくれます。

急な訃報を聞き、喉がかわいても、気がつかずに、そのままお越しいただくケースも多いです。

そこで、喪主としては、お茶やジュース、お菓子など、を準備おもてなしをするのが一般的です。

小分けして、取りやすい形で、席にさりげなく置かれておくと、自然と手にとって召し上げってくれます。

 

弔問客へのお返し

弔問客は、香典を携えて、参列し、あるいは、葬儀に参列できなかった方は香典を携えて、葬儀後、訪問することがほとんどです。

後に述べる家族葬の場合は、香典を辞退することが、訃報に記載されるなど、葬儀に参列された方から情報が、流通し、香典を携えるか?迷われる方も、ほとんどの方が、香典を携えて、訪問します。

巷では、上記のような家族葬では、香典を受け取るかどうか?確認の電話をしていくべしというしきたりが、一般ですが、このような電話そのものが不遜極まりないと感じられる方が多いからす。

香典を指し渡す際に、「ご遺族が、香典は、辞退しています」と言われたときに、持参した香典を渡さずに、持ち帰れば、足ります。

家族葬で参列できなかった故人と生前にゆかりのある弔問客への対応

誰を葬儀に参列させるか?も喪主を筆頭とするご遺族の意向を最優先するのが、葬儀ビジネスのサービスの本質にかなうものです。

この観点から、確立されているのが、いわゆる家族葬です。

家族葬とは、喪主をはじめとするご遺族の意向により誰を葬儀に参列させるかを決め、主に親族を中心とする参列者によって、執り行う葬儀のこと言います、

コロナ禍で、密集をさけるという意識が、この家族葬の件数の多さに拍車をかけています。

日本の葬儀の柔軟性

キリスト教圏の葬儀は、キリスト教会のしきたりに沿った厳格さがあります。
誰を葬儀に参列させるか?については、キリスト教会のしきたりによって決せられます。

これに対して、日本の場合、仏教が圧倒的に多いですが、宗派も様々ですし、そもそも菩提寺にて、葬儀が行われるケースが少ないため、宗教的意味が希薄です。

菩提寺の導師を葬儀会場に招いて、故人の魂を浄土へ成仏させる宗教的儀式を行うケースでも、その僧侶の行う儀式は、かなり儀礼化され、セレモニーのひとつのアイテムのような位置づけをされるケースがほとんどです。

その結果、日本では、葬儀ビジネスのサービスによって、宗教的意味合いよりも故人の遺族の意向をいかに実現させるか?に焦点があてられています。

家族葬で参列できなかった弔問客へより寄り添う!

 

故人が恩師で、人生にとって深い影響力を与えられた、教え子や、故人の言葉によって救われたような友人は、ご家族ほどではないにせよ、故人との最後のお別れを静寂の中で、行いたいという気持ちが、あります。

葬儀が家族葬の形式だったので、あいにくお通夜や葬儀に参列できない方たちには、このような思いがあるので、お通夜前に駆けつける弔問客や、葬儀後に、故人の位牌の前で、お線香をあげさせてくださいと弔問してくる方へは、このようなお気持ちに沿った対応をすることが、理想的です。

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