喪主とは?
この記事は、こういう人が執筆しています!
喪主とは、故人のご遺志を継承し、葬儀をはじめ、葬儀後の供養まで一貫して主催するご遺族のことをいいます。
戦前までは、喪主といえば、故人のご長男が行うものとされていた!
戦前の民法では、大日本帝国憲法に由来する家制度の本質である家父長制を前提に。相続といえば、長男が相続し、かつ被相続人である故人の財産のみならず、祭祀上の地位も相続するものとされていました。
この祭祀上の地位の中には、長男が、喪主として、故人の葬儀を、儀式に沿って執り行う権限も含まれていました。
したがって、戦前までは、喪主といえば、故人の長男が、行うものでした。
現在では、故人の長男よりも奥様が、喪主になるケースも目立つ!
戦後には、大日本帝国憲法から、日本国憲法に変わり、家父長制から個人主義的家族観に憲法の視点が、変更になりました。
この個人主義的家族観では、相続制度も故人の財産のみを相続するものに、生まれ代わりました。
喪主としての地位は、長男が独占するものではなく、ご遺族の中から、葬儀の状況にふさわしい方が、執り行うものと変貌を遂げました。
その結果、現在では、故人のご長男よりも、配偶者である奥様が、喪主を務められるケースが増えてきました。
奥様が、生前から故人の葬儀への意向を最もよく窺い知る関係にあるというのが、その背景にあります。
「盛大な葬儀にするには、よしてくれ」など故人のご意向を奥様が喪主として汲む場合は、いわゆる家族葬を行うことになる傾向があります。